プロテインレバレッジ解体新書

食べ過ぎを抑える「プロテインレバレッジ」について解説しています

食事の前にプロテインで痩せる

プロテインレバレッジの考え方では、タンパク質をしっかり摂れば食欲は抑えられるとのことでした。摂取カロリー全体の15%を最低ラインにして、高タンパク質な食事を心がけることで、自然と摂取カロリーを減らせます。

 

2008年ごろに1日1食をプロテインに置き換えて痩せるというコプセントで、プロテインダイエットが流行しました。お笑い芸人の友近さんがCMキャラクターとなり話題になりました。

 

このダイエットはプロテインを食事に置き換えることで、1食分のカロリーを減らして痩せようというのです。確かにカロリーは減りますが、お腹も減るので空腹を我慢しなくてはいけません。

 

今回紹介するのは、食事の前にプロテインを飲むといったダイエット方法です。これはプロテインレバレッジの考えを参考にして、食事の前にタンパク質を補給すれば食欲が抑えられるという研究結果から考案されたものです。

 

研究報告によると、食事の30分前にプロテインを飲むことで、食欲とカロリー摂取量の両方が減少することができたというのです。プロテインの種類は、牛乳由来のホエイプロテインと大豆由来のソイプロテインの2種類で比較しています。

 

どちらのプロテインも食欲の減退と、カロリー摂取量の減少がみられましたが、効果としてはホエイプロテインの方が高かったという結果になっています。別の研究では、同じ牛乳由来のカゼインプロテインと比較してもホエイプロテインの方が効果は高いことも分かっています。

 

しかもこの研究は短期的なものではなく、12週間にわたって行われていました。プロテインによる食欲減退効果は、長期的に継続されることが証明されています。体が慣れてしまうことなく、食べ過ぎを抑えてくれるのはありがたいですね。

 

ホエイプロテインソイプロテインカゼインプロテインに比べて吸収速度が速く、食欲を抑えるホルモンの分泌をより早く行えるので、ダイエットという観点ではホエイプロテインをお勧めします。

 

ただし、ホエイプロテインが体質的に受け付けない場合も考えられますので、合わないと感じるなら、ソイプロテインカゼインプロテインを試してください。

 

または、通常のホエイプロテインより高価ですが、アイソレートのホエイプロテインに変更するのも有効です。アイソレートは純度が高いのでタンパク質の含有量が多く、胃腸が弱い人でもお腹がゴロゴロすることはないです。

 

もしも、食べ過ぎや間食を辞められずにいるなら、食事の前にプロテインを飲むのはとても効果的です。プロテインを溶かして飲むだけの簡単で効果のあるダイエットを試す価値は十分にあります。

 

 

参考文献

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0271531714001663?via%3Dihub

https://www.nature.com/articles/ejcn201484